日本刀の手入れ
今回は日本刀の手入れについて書いてみたいと思います。
日本刀を手に入れた後は何もしなくていいかというと、そうではありません。
刀は玉鋼で出来ていますから、放っておくと当然錆びます。
錆びてしまっては、見た目も最悪ですし、なにより価値が大きく下がってしまいます。
あるいは研ぎ師の方に依頼しなくてはならなくなるかもしれません。
そこで定期的に手入れをする必要があるわけですね。
もちろん刀屋さんに依頼することもできますが、やはり自分で手入れすると愛着が各段に増しますし、コストも安く抑えられますよね。
簡単に日本刀の日常的手入れについて書いてみます。
手入れ道具
1.目釘抜き:文字通り刀の目釘を抜く道具ですね。
インターネット通販でも買えます。
1,500円くらいからあります。
2.打粉:砥石の微粉を紙でくるんで、さらにそれを綿や絹でくるんだものです。
刀身をポンポンすると白い粉が出る、アレです。
インターネット通販でも買えます。
2,000円くらいから買えます。
3.拭紙:下拭い用(油をふき取る用)と上拭い用(打粉ふき取る用)に使い分ける必要があります。 紙以外に、ネルを使ってもOKですね。
インターネット通販だと、600円くらいから買えます。
4.丁子油:錆防止の油です。
インターネット通販だと、1,000円くらいで買えます。
5.油塗紙:刀身に油を塗るための紙です。
拭い紙かネルを使います。
上記があれば、一通り手入れできます。全部で5~6,000円くらいでしょうか。
詳しい手入れ方法などは、日本美術刀剣保存協会の公式HPに記載してあります。
通常は打粉を使わず、古い油をふき取り新しい油を塗ることが手入れの基本ですね。
以前に、手入れしすぎ(手入れの頻度が高い)の刀を見る機会があったのですが、錆など一切なくキレイな状態だったにも拘らず、
刀身全体が打粉による研磨が過ぎており査定金額が大きく減ぜられたとのことでした。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」ですね。
打粉の使い過ぎには注意しましょう。
また、拭紙は毎回キレイなものを使わないと傷の元になるので、注意するべしですね。