最古の刀剣書が発見される

日本刀の歴史に新たな一ページが刻まれました。
佐賀県立博物館にて観応2年(1351年)の刀剣書である「銘尽(龍造寺本)」が発見されました。今から666年前の刀剣書となりますので、現存する最古の刀剣書となります。
佐賀県立図書館が所蔵する県の重要文化財「龍造寺家文書」277点の中から発見され、中世の日本刀の歴史を調べるうえで重要な書籍となります。

気になる内容ですが、平安末期から鎌倉時代頃の刀工約280人、その代表作や系図などが墨書で記されています。発見された「銘尽」は訴状の下書き2枚の裏に墨書されていました。当時、室町幕府・初代将軍足利尊氏の庶子、直冬が九州に下向しており、旧領回復を訴えるため直冬の陣中に滞在していた肥前の豪族・龍造寺氏が、秘本である刀剣書の写本を借り受けて書き写したと推定されています。
最古の刀剣書だった国立国会図書館が所蔵する国の重要文化財「観智院本銘尽」(1423年)であり、今回の刀剣書はそれより70年前のものです。

発見された佐賀県立博物館では、二月四日まで原本と、資料に名前の出てくる刀工の銘がある太刀など3点を展示します。
お近くの方はぜひ、観覧してみてください。