銀魂に出てくる妖刀「紅桜」のモデルとは?

2017年8月22日

先日、久しぶりに映画を観に行きました。普段は家のテレビで映画を観ることが多いのですが、やはり映画館の大きなスクリーンで観るのもいいですね。
今回観てきたのは『銀魂』です。マンガ好きで、毎週欠かさず少年ジャンプを読んでますが、あの銀魂を実写化するとは……。アニメもギリギリのラインを攻めた内容ですので、映画のほうもどうなっているか楽しみでした。

今回のメインストーリーは紅桜編。銀魂ファンの中でも1,2位を争うくらいの人気ストーリーですね。特に銀時と岡田の戦闘シーンは鳥肌が立つほどに興奮しました。
さて、その岡田以蔵が使っていた妖刀「紅桜」ですが、そのモデルはあの有名な「村正」です。
では、何故「村正」は妖刀という異名で有名になったのでしょう。

妖刀村正

大きな要因となったのは徳川家です。村正の切れ味の良さを買われ徳川家の出自である三河の武士たちが愛用する刀剣になりましたが、それがかえって仇になりました。

徳川家と村正の関係。
1.徳川家康の祖父、清康が家臣の阿部弥七郎に刀で一刀され殺害。
2.徳川家康の父、広忠が譜代の臣の岩松八弥の酒乱により脇差で股を刺傷。
3.徳川家康が今川家の人質となる少年時代に、小刀で怪我。
4.徳川家康の長男、信康が織田信長から謀反の嫌疑をかけられ切腹。その介錯した刀が村正作。
5.関ヶ原合戦後、徳川家康は織田長孝から槍で敵将の兜を貫いた、という話を聞いていると、
その槍を取り落とし家康は指を負傷。その槍も村正作。

以上のことのように、家康と村正の関係は恨み深いものになっています。それにより、家康は村正作は全て取り捨てよ、と命じました。そのことが発端となり村正の刀を身につけることを控えるようになり、さらにそれが誇張され、村正を身につけることは禁止された、と思い込みようになったようです。
しかし、尾州の徳川家では村正作の刀が伝来し、外様大名たちは家康に遠慮することなく村正を愛蔵していました。

このように、村正は妖刀となり果てました。村正の妖刀観は歌舞伎の世界でも広がり、現代では多くの作品に登場しています。
今では刀剣を飾ることで、その美しさや魅力を伝えていますが、村正は斬ることで刀剣本来の様式美を表しているのではないでしょうか。