牙突!そして鬼神丸国重

2017年8月15日

新撰組三番隊組長、斉藤一

日本刀が活躍する漫画といえば「るろうに剣心」!

作中では様々な剣技が登場しますが、とりわけ新撰組三番隊組長、斉藤一が繰り出す必殺剣技・牙突(がとつ)はとてもカッコ良いですね。

あの独特な構えを真似した事もあるような・・。

しかも実際に使えそうな(※あくまでもイメージですが)剣技ですからたまりません!

壱式、弐式、参式、零式と四つの型がありますが、とりわけ奥義・牙突零式は非常に強力です。(宿敵、志々雄真実はかわしましたが)

ほとんど間合いが無い状態から刀を繰り出す零距離射程の牙突なので零式という訳ですが、上半身の筋力をバネのようにして刀を突く技ですね。

この技をまともに食らえば身体が千切れる程の威力ですから相手はたまりませんね。(原作では十本刀の一人、魚沼宇水の上半身が千切れました!)

ところで、斉藤一の愛刀が鬼神丸国重であったことは、新撰組ファンならずともご存知の方は多いと思います。

鬼神丸国重(きじんまる くにしげ)

江戸時代の刀工である鬼神丸国重、1682(天和二)年の作刀と言われています。

京都の刀研師、源龍斎俊永が記した「会津守護職様御預新撰組一等様刀改控」という記録の中に新撰組隊士32名の刀の状態や銘が記されていて、斎藤一の刀に関して以下のように記されているようです。

「摂州住池田鬼神丸国重 二尺三寸一分 刃毀レ小サク無数」

ただ、斉藤一の愛刀は鬼神丸国重ではなかったのではないかという説もあります。

というのも、近藤勇が書いた佐藤彦五郎宛の手紙の中に以下の記述があるからです。

「剣は大坂者は決して御用いなさるまじく候」

つまり、大坂の刀工の刀は使うなという文面ですから、摂州住の鬼神丸国重を使うことはなかったのではないか、という説です。

なんでも、大坂の刀工が作った刀は刃の焼きが強く折れ易いとされていたため、近藤勇が実戦での使用を控えていたとされているんですね。

いずれにしても、斉藤一の愛刀は現存していないと言われていますから、真偽を確かめる術はない事だけは確かです。