天下五剣の一振り 『童子切安綱』複製計画

鬼をも斬ったともいわれる伝説の日本刀。「太刀 銘 安綱(名物童子切安綱)」
現在は国宝として東京国立博物館が所蔵していますが、ゆかりの地である鳥取県で現代の刀工が複製する計画が始まりました。トーハク以外で童子切が見られますよ!

計画の始まりは二〇一八年五月二〇日に開催される伯耆国「大山開山1300年祭」を盛り上げようと鳥取県大山町(大山寺)で童子切安綱を展示、公開できないかと大山周辺の文化遺産などの保護に取り組む、祈りの山『大山さん』を守る会が模索したのがきっかけです。最初、東京国立博物館に打診するも門外不出のため断念。ならば模した太刀を作り、記念刀として残すことになりました。思い切った行動ですね!

複製するのは鳥取県唯一の刀工、金崎秀壽氏。
しかし、刀身に反りがある「日本刀」を手がけた最古級の名工の代表作であり、容易に複製できるものではありません。まず、刀の地鉄の出来を左右する鋼の材質自体、平安期のものは解明できていないのです。どうやって制作するのか……。

しかし、大山周辺には地元で採れる砂鉄を使った「たたら製鉄」の歴史があり、今回はたたら製鉄の鉄の塊を材料としています。安綱も、もしかしたらそれを使っていたのではないでしょうか。
金崎氏は子切安綱の形を墨で写し取った押し型などを基に作刀する予定のようです。

「太刀 銘 安綱(名物童子切安綱)」の複製は二〇一八年五月二〇日に開催される伯耆国「大山開山1300年祭」にて公開される予定です。